X-RAID は、ReadyNAS のみで使用できる自動拡張可能な RAID 技術です。 X-RAID を使用すれば、ReadyNAS を管理するための RAID に関する複雑な知識は必要ありません。 X-RAID を使用すると、ドライブを再フォーマットしたりデータを別の場所に移動したりしなくても、ストレージ容量を追加することができます。 拡張はオンラインで行われるため、ReadyNAS の使用を続けながらボリューム容量を増やすことができます。
X-RAID はシングルボリューム構造のため、X-RAID を使用してハードディスクドライブを構成すると、ストレージシステムは取り付けられたすべてのハードディスクドライブで構成される 1 つのボリュームを作成します。 X-RAID のシングルボリューム構造には 2 つの大きなメリットがあります。
Flex-RAID フォーマットでディスクを追加してストレージ容量を拡張したい場合は、データ を別のシステムにバックアップし、ディスクを追加して、RAID ボリュームを再フォーマッ トしてから、新しい RAID ボリュームにデータを復元する必要があります。 X-RAID では、 このような管理作業は一切必要ありません。 X-RAID では、ディスクを追加したり容量の大きなディスクに交換したりすると、ボリュームがそれに合わせて自動的に拡張されます。
X-RAID はハードディスク 1 台から利用することができ、データ保護のために 2 台目のディ スクを追加し、さらに容量を増やすために 3 台目以降を追加することができます。 X-RAID は新しいディスクに自動的に対応します。 既存のディスクを容量の大きなディスクに交換すると、X-RAID が自動的に新しいディスクに対応します。
X-RAID でディスク故障に対する保護機能を利用するには、少なくとも 2 台のハードディスクが必要です。 1 台のディスクを搭載した ReadyNAS ストレージシステムをお持ちで、ディスクの故障から保護する場合は、少なくとも 1 台目のディスクと同じ容量を持つ 2 台目のディスクを追加する必要があります。 ディスクは ReadyNAS の実行中でも追加することができます。
X-RAID は 1 台目のディスクをデータ保存のために使用し、2 台目のディスクには、ディスクが故障した際にボリュームのデータを再構築するための、データ保護のための容量を予約します。 2 台のディスクを搭載した場合、利用可能なストレージ容量は 1 台のディスクのみとなります。 3 台のディスクを搭載した場合、2 台のディスク分の容量が使用可能となります。 一般に、ストレージシステムの総容量は、すべてのディスクの容量から 1 台のディスクの容量を差し引いたものと同等になります。
次の図は、X-RAID が新しいディスクをどのように使用するかを示しています。
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