ReadyNAS OS6 ストレージシステムでの Flex-RAID の使用
NETGEAR の Flex-RAID により、いくつかの RAID レベルから選ぶことが可能です。
- JBOD: 最も基本的なRAIDレベルで、データの冗長性を提供しません。JBODは1台 のハードディスクからなるボリュームでのみ使用可能です。
- RAID 0: RAID 0 ではデータが複数のディスクに分散されるため、RAID フォーマットを使用していないシステムに比べてディスクパフォーマンスが向上します。ストレージシステムの総容量は、すべてのディスクドライブの容量と同等になります。 RAID 0は2 台以上のハードディスクからなるボリュームでのみ使用可能です。
- RAID 1: この RAID レベルは複数のディスクにデータを複製するため、データの完全な 冗長性を提供します。 まったく同じデータが、常に複数のディスクに保存されます。 RAID1 は、1 台のディスクが故障した場合、データが失われるのを防ぎます。 ストレージシステムの総容量は、最も小さいディスクの容量と同等になります。
- RAID 5: この RAID レベルもデータの冗長性を提供しますが、少なくとも 3 台のディスクが必要です。 RAID 5 では、1 台のディスクが故障した場合にデータが失われるのを防ぐために、1 台分のディスクの容量を使用します。 データはディスクパフォーマンスを向上させるために複数のディスクに分散されます。 ストレージシステムの総容量は、すべてのディスクの容量から 1 台のディスクの容量を差し引いたものと同等になります。 これは少なくとも 4 つのドライブベイを搭載したシステムに対応しています。
- RAID 6: この RAID レベルでは、2 台のディスクが故障した場合でもデータが保護されます。 データはディスクパフォーマンスを向上させるために複数のディスクに分散されます。 ストレージシステムの総容量は、すべてのディスクの容量から 2 台のディスクの容量を差し引いたものと同等になります。 これは少なくとも 4 つのドライブベイを搭載したシステムに対応しています。
- RAID 10(または 1+0): この RAID レベルは RAID 1 と RAID 0 の両方の技術を使用します。 最初にデータが複製されて、まったく同じデータが複数のディスクに保存されます。 次に、データはディスクパフォーマンスを向上させるために追加のディスクに分散されます。 これは少なくとも 4 つのドライブベイを搭載したシステムに対応しています。
選択できる Flex-RAID レベルは、ボリュームに含まれているディスクの数によって異なります。 次の表で、ディスクの数に対して使用できる Flex-RAID レベルを示します。 また、それぞれの構成でデータ保護のためにディスクを追加できるかどうかも示します。
Flex-RAID レベルとデータ保護
ボリューム当たりのディスク数 | RAID レベル | データ保護用のディスクの追加 |
1 | JBOD | 不可 (JBODは1台のハードディスクからなるボリュームでのみ使用可) |
2 | RAID 1 | 不可 (ボリューム保護にはすでに冗長性がある) |
2 台以上 | RAID 0 | 不可 (RAID 0 は保護を提供しない) |
3 台以上 | RAID 5 | 可 (追加のディスクが二重の冗長性を提供し、ボリュームを RAID 6 に変換する) |
4台以上(偶数) | RAID 10 | 不可 (ボリューム保護にはすでに冗長性がある) |
4台以上 | RAID 6 | 不可 (ボリュームはすでに二重の冗長性により保護されている) |
RAID レベルの変更について詳しくは、「ReadyNAS OS6 ストレージシステムでの RAID レベルの変更(ユーザーマニュアル24ページ)」をご覧ください。
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